チベット青蔵鉄道体験記(1)
 
☆☆☆☆☆☆

【チベット青蔵鉄道】


 2007年6月、縁あってチベット青蔵鉄道に乗車することが出来ました。この名前は、青海省の西寧と西蔵(チベット)の拉薩(ラサ)を結ぶので青蔵鉄道と言うのだそうで、西蔵鉄道と書きたくなりますがそうではありません。

 この青蔵鉄道(中国では青蔵鉄路)は全長1956q、第一期工事の西寧〜各尓木(ゴルムド)が1958年着工、1979年開通、第二期工事の各尓木(ゴルムド)〜拉薩(ラサ)間、1142qが2001年に着工し、2005年10月に完成しました。そして2006年7月営業運転を始めました。

 全長1956qのうち、960qが海抜4000m以上、永久凍土帯が550q、海抜世界最高5023mの唐古拉(タングラ)駅、最高海抜地点の唐古拉山は5072m、全長1686mの世界最高永久凍土トンネル昆侖山隧道、など世界一ずくめで、世界で一番高い高原を走る鉄道となりました。



【高 山 病】


 私は、空路で拉薩に入り、チベット仏教の中心、ジョカン寺、ダライラマのポタラ宮殿、シガッツェ市のパンチェンラマのタルシンポ寺などを参拝し、帰りに青蔵鉄道に乗車いたしました。

 チベットというと高山病が心配されますが、多かれ少なかれ頭痛などその症状は出ます。個人差がとてもあり、一晩で回復した例(私)、高地から下りるまでずっと頭痛、吐き気などに見舞われる方など本当に個人差がありました。

 高山病の症状はなくても、少し走ったりすると酸素は平地の70%と言われているだけあってさすがに息苦しくなります。こればっかりは誰に症状がでるかわかりません。体力自慢の若者がだめだっり、70歳過ぎの方でも平気だったりもします。

 今回は15人ほどの本派関係中心のツアーでしたが、そのうち2名がラサホテルで酸素吸入点滴、3人が終始頭痛と体調不良、4人が早期に高度順応、6人が絶好調という状態でした。
 しかし、帰りに低地の上海まで下りると見事に全員復活しましたので何よりでした。本当に重い症状になると、入院や途中帰国と言うこともあるようです。



【チベットは大変なことに】


 この青蔵鉄道の開通で現地は大変なことになっています。このおかげで世界中の観光客がチベットに入り、とりわけ日本からのツアーが沢山来るようになっています。
 ターミナルのラサ市や西寧市では、現地の日本語ガイドが不足し未習熟ガイドや大学生のアルバイトまでいて、充分なガイドが出来ない状態です。
 もちろんベテラン日本語ガイドもいますが、ツアーの量が多くてその人に当たる確率は低いと思います。

 観光用のバスも新車ばかり。急な団体旅行の増加で新車を買っているのだと思います。現地の貸し切りバス料金もかなり強気だと添乗員が言っておりました。
 観光客の増加で、いろいろな制限が出てくると思います。
 すでにポタラ宮では観光時間の制限が1時間以内になりました。以前は何時間いても大丈夫だったそうです。ジョカン寺は中が観光客と巡礼者が入り乱れ大混雑、満員電車なみです。
 門前の広場では五体投地をする巡礼者が沢山いますがそれを取り囲むように観光客が歩いています。
 もし私が巡礼者であったらまったく迷惑なことです。そのうちジョカン寺も何らかの制限が出来てくるかも知れません。

 また、観光客の増加による、ゴミ、排水、大気汚染なども深刻化するでしょう。
 ラサ郊外でチベットの奥地から流れてくるヤルツァンポ川に下りたところ、清流のように見えましたが、河原にはもうスニーカーやプラスチックの皿などのゴミがあり、川底も苔のようなものでぬめっていました。いろいろな排水で水質が栄養過多になっているのだと思います。




☆☆☆☆☆☆





  • 内容責任:POSTEIOS研究会
  • お問い合わせかこちらへ => Email